ハンマーヘッドとは

形態

ハンマーヘッドシャーク:形態

頭部がハンマー形の奇妙奇天烈なサメで、和名のシュモクザメは金をたたくT字形の「撞木」が由来。シュモクザメ科は、この頭部前縁のへこみで見わけをしている。アカシュモクザメはへこみの数が多く、前縁中央部がへこむとこが特徴。全長4.3m。雄は全長1.8m、雌は2.5mで成熟する。和名の”アカ”とは肌と肉の色に赤みが入っていることからであり、外観が赤いと言う訳ではない。シロシュモクザメは名前のように、肉の色が白みがかっていることから、その名が付いている。

生態

ハンマーヘッドシャーク:生態

熱帯から温帯の沿岸域(水面~水深280mの沿岸域、通常は近海や河口)に生息する。大陸棚や島の周辺海域にいるが、外洋に泳ぎ出すこともある。見られる海は、日本では与那国島、伊豆下田沖の神子元島で大きな群れを観察できる。海外では、コスタリカのココ島、メキシコのバハ・カリフォルニアも有名。

アカシュモクザメは世界に8種(日本は3種類)ほどいるシュモクザメの仲間の中で最もポピュラーでしばしば大群をつくる。世間一般では「凶暴」「危険」と言われているが、実際には神経質でなかなか近づくことは出来ない。呼吸音を嫌っているのかダイバーを見ると普通は逃げる。

さまざまな種類の魚、甲殻類、頭足類を捕食する。また、小型のサメやエイも捕食の対象になる。アカエイ類は尾に鋭い毒針を持つが、アカシュモクザメには通用しないらしく、口や消化管内にはこの毒針が多数見つかることもある。眼が離れていることにより、獲物などへの正確な距離感がつかめるとも言われている。

胎生。胎仔は子宮内で卵黄の栄養分を使いながら大きくなる。雌は9~10ヶ月の妊娠期間を経て、12~38尾の子どもを産む。産まれたばかりの子どもは40cm 前後で、ハワイなどでは大きなサメが入ってこない島の浅瀬などに子どもの「保育所」があり、しばらくの間はそこに留まって成長する。

人との関わり

ハンマーヘッドシャーク:人との関わり

日本近海には本種の他にシロシュモクザメ、ヒラシュモクザメなどが分布しているが、本種はその中で最も個体数が多く、日本近海のサメの中でも、かなり警戒されている種である。

一般的にシュモクザメ類は、メジロザメ科のサメや、ホオジロザメほど人を襲うことはなく、死亡例は殆どないと言われるものの、サメ類全般の中ではやや性質は荒く、本種は海水浴場のような場所や、人の脚が立つような比較的浅い海域にも進出し、駆除の対象にもなることから、近寄らないように警戒を呼びかけている。水産上重要種ではないが、その肉はかまぼこなどの材料にされる。

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